ピッキングとは

ピッキングとは、鍵を使用せず破壊することもせずに錠を開ける行為を指します。

ピッキングの言葉は犯罪行為のイメージが大きいですが、鍵を失くした際にお世話になる鍵屋やセキュリティサービスにとっては商業的な技術です。
関係者の講習会も頻繁に行われているので、技術を習得すれば比較的簡単に開錠することができます。

一般的なシリンダー錠は、ピッキングの道具を使用すれば数十秒程で開錠することもできます。住居侵入の犯罪では、窓を割ったりドアの破壊による侵入と違い、まわりに気付かれにくく窃盗を行ないやすいので年々増えています。
窃盗侵入犯は時間がかかることを一番にいやがるので、鍵の種類を変えたりダブルロックにするなどをして防犯対策をとることが必要です。

ピッキングの道具はシリンダーを回転させるためのテンションと、鍵山の代わりをするピックがあります。ピックには鍵の種類によってシアラインを整える役目がありますが、衝撃によって一瞬にして整えるピックガンなどもあります。

2003年にピッキング防止法が制定され、開錠の道具は鍵屋などの業務としての正当な理由がなければ所持できないようになりました。鍵製作メーカーもセキュリティの高いものを次々と発売をしており、タンブラー錠を改良したタイプや電子ロック、ロータリーディスクシリンダー錠などの普及を推奨しています。

玄関ドアの既存の錠と、大がかりな工事の必要もなく簡単に取り換えることができますので、現在のカギの防犯性について不安をお持ちの方は、セキュリティの高いカギへの取り換えを検討されると良いのではないでしょうか。